このメニューではシティカード発行のゴールドカードについてお届けしています。
充実の特典が満載!それがシティエリート

充実の特典が満載!それがシティエリート



充実の特典が満載!それがシティエリートブログ:24 4 16


もう30年も前のことである。

大学の卒業を目前にした二月、
卒論の提出も終わって時間があったあたくしに、
バイトが急にやめてしまって、
次がみつかるまでの間でいいからと言われて
引き受けたアルバイトだった。

その店は、
マスター一人、アルバイト一人の小さな喫茶店だった。

勤め始めて7日間ほど経ったころの寒い夕だった。
客も途切れ、暗くなり始めた町を行く人もまばらで、
「そろそろ閉めようか」とマスターが言ったとき、
店の表に親子連れが立った。

客は、二人の娘の手を引いた女の人で、
背中のねんねこにも赤ん坊が眠っていた。

どこか近在の村から出かけてきたお母さんと娘であったろう、
ウエストがすいたと娘にせがまれて
通りかかったこの店に入ってきたのかもしれない。

あたくしは水の入ったコップとおしぼりをテーブルに運び、
注文を聞くと、
お母さんは表のショーケースを指差すようにして、
「あの赤いうどんを下さい」と言った。

赤いうどん?
あたくしは一瞬とまどったが、
イタリアンスパゲティだとわかり、
「三つですか?」と聞くと、「ひとつでいいです」と言う。

マスターは
あたくしが注文を伝えた時にはすでに調理にかかっていたが、
できあがった一皿は、いつもより分量が多めだった。
取り皿にお箸を添えて運んだ。

娘達はクチの周りを赤くして無心に食べている。
お母さんは下の娘に食べさせてやっていたが、
自分は一筋もクチにしなかったようだった。

親子連れが帰った後、
マスターはひとこと「赤いうどんか…」とつぶやき、
「さあ、もう閉めよう」とあたりを片付け始めた。

それから間もなくあたくしはその店を辞めたが、
そのお母さんと娘のことは長く心に残った。
充実の特典が満載!それがシティエリート

充実の特典が満載!それがシティエリート

★メニュー

半永久的に年会費永年無料で利用可能
旅行にも便利で日常生活もお得
コンビニで使用してさらにお得
学生でも契約することの出来るクレジットカード
最高峰クレジットカードと言えばダイナース
クレジットカードの支払い方法
世界中の空港ラウンジを快適に過ごす
充実の特典が満載!それがシティエリート
お得で便利なクレジットカードのある生活
東京を生活拠点にしているなら東京メトロ To Meカード


ページ先頭 ページの先頭へ
トップに戻る トップに戻る
友達に教える 友達に教える
(C)クレジットカードの流儀